2013年9月8日日曜日

福島第1 汚染水危機さらに全責任を負い政府は対策を


東京電力福島第1原発敷地内の4ヶ所のタンクから高い放射線量が検出されました。このうち2ヶ所については最大毎時約1800ミリシーベルトでした。この値は、4時間浴び続ければ死亡する線量にあたります。

いずれも「フランジ型」で、300トンの汚染水が漏れたタンクと同型です。過去に4回の漏えい事故を起こしています。低面も5枚の銅板を内側からボルトでつないでおり、いったん汚染水が漏れ出したら防げない構造であることを東電も認めています。

しかし、工期が短いことを理由に、「フランジ型」タンクを造り続けています。すでに汚染された地下水が海に流出し続け、これを完全に止める見通しもありません。

放射能汚染の拡大を防ぐため、タンク保管のあり方を含め、これ以上東電任せにしないことです。政府は非常事態との認識のもと、全責任を負う立場で事故対策を抜本的にあらためて、ことに当ることが急がれます。