2013年11月10日日曜日

「原発なくす十勝連絡会」結成に向けて、学習講演会

「原発をなくす十勝連絡会」準備会が主催する学習講演会『原発ゼロへの道~私たちは原発と共存ではない」が11月2日、帯広市民文化ホールで開かれました。

講師の舘野淳氏(核・エネルギー問題情報センター事務局長)は、原発問題の中でも現在一番の課題とされているシビア・アクシデント(過酷事故)の問題を主に取り上げ、炉心の発熱量は200万世帯の電力の3倍、冷却水は多摩川水流に匹敵するほどの水量が必要であることなど、具体的なたとえを用いて開設しました。

また、福島原発事故の汚染水対策や溶解炉心の取り出し問題など、到底事故が収束しているとは言えないことや、原発は熱制御不能に陥る可能性のある欠陥商品であり、継続して使用すべきではないことなどを、わかりやすく話し、「まず、原発を運転してよいかを国民に問うべきだ」と述べました。

参加者の質問に答えて舘野氏は、産業・官僚・学者それぞれが癒着し、反原発を学者が主張すると、研究の妨害や不当に昇進させないなどアカデミック・ハラスメントを受けてしまうなど、学会全体に根深い闇があると語りました。