2013年7月14日日曜日

市議会産業経済委員会が農作物作況等調査 7/8


◆ 川西農協長いも選果施設


長いもの種子栽培は5年かけて、均一で形質の良い無病種いもの確保が行われている。

「十勝川西長いも」には管内8JAが参加し、年間作付面積は500ha、20,000tで全国最大規模。
輸出が増加している台湾では薬膳料理に、アメリカでは主に日系人が消費している。

選果施設は通年稼働しており60人が働いている。

今年6月から、長いものハネ品の皮を手作業でむき、1㎏250円で加工品の原料として販売する事業を開始した。

雇用が45人増え、売上げを1億円(経費が7千万円)と見込む。

◆ 中村寿夫牧場(酪農)


搾乳牛47頭、育成牛17頭を飼育。

良質粗飼料生産、完熟堆肥製造などに取り組む清川町の中村寿夫さん、奥さんと息子さんの3人での一日平均労働時間は6時間前後。

コントラスターの利用で個人が大型機械を買わなくてもよいため、労働時間の軽減や機械購入費・維持費の削減が図られた。

乳牛福祉の牛舎改善で、とても清潔に管理されている牛舎を見学。

牛は暑さに弱く夜行性なので、この時期は夕方から夜間放牧をしている。

中村さんは、これまで数回、良質乳優秀農家賞などを受賞されている。


◆西本嘉伸農場(直播玉ねぎの作況)


昭和町の西本さん、帯広では玉ねぎの作付けは少ない。

移植でなく直播にとりくんで作付けを増やしてきた。
販路がなかなか確保できないことが課題と話された。








◆児玉知秀農場(長いもの作況)


広野町の児玉知秀さんの農場。長いもの作付けから収穫まで、機械化された作業が多く、ポール立てから、収穫後のつるもネットとともにロールにして、2~3年ほど乾燥させる。

ひとうねの長さが350m、輪作体系を守っていると話された。






◆白木昭雄農場(大根の作況)


連日、大根を収穫している幸福町の白木昭雄さん。

6月~10月まで、1週間に1回種をまき、60日間で収穫できる。秋までに4~5種類の種をまく。収穫は雨が降っても作業ができる機械を導入、コスト削減になった。

水分を必要とする作物なので雨が降らないと品質に影響がでると話された。


◆大正農協大根選果施設


6月25日から10月6日まで、月~土稼働している。

一日600㎏・2万ケースの箱詰め作業までの工程を行っている。120人が交代で業務にあたっており、内障害者の雇用は12~13人となっている。

主な出荷先は、関東が3割、関西が4割となっている。

帯広市での消費は、学校給食の食材として提供されているが、地元の消費者への販売ルートはない現状にある。

箱詰めされた大根は、一晩冷蔵庫で冷やされ、翌日冷蔵の大型トラックで本州方面に輸送される。箱代と輸送料がかかるので、価格が安定しないと厳しい。

選果場の仕事が終了した後の雇用については、いもや豆の選別作業等で、120人中50人の雇用を確保している。