10月19日に室蘭市で開催された北海道社保学校に参加しました。『チャイルド・プア~社会を蝕む子どもの貧困~』と題して記念講演を行ったNHK報道番組ディレクターの新井直行さん(32歳)は、ドキュメンタリー番組制作の中で自ら向き合ってきた子どもの貧困の実態を具体的事例を紹介しながら話しました。
小6で親と夜逃げし2年間の車上生活で学習が大幅に遅れる中学生、お金がなくて友達ともつきあえない中で学校や友達から孤立し「なぜ自分を産んだの」と母親に問う高校生、経済的理由で母親が自殺したショックで自立できない19歳の女性、親の貧困は経済的理由だけでなく、子どもにとって成長段階での痛みとなり心の貧困になっている。「本当に困っている子どもは、見えずらい川の岩陰で溺れた状態でいる」とのべ、子どもの貧困を隠しているのは私たち大人ではないかと結びました。
取材者として伝えたい思いに心を打たれました。 とし子