9月13日に行われた、第36回帯広・十勝母親大会に参加しました。
講演をされた小笠原厚子さんは、いま建設中の電源開発・大間原発の敷地の中で体を張って建設に反対し、亡き母(熊谷あさ子さん)とつくったログハウス「あさこはうす」を守って闘っている方です。
大間に原発建設の話が持ち上がったのは40年前。地元の漁師も最初は大反対でした。人の弱みにつけ込んだ永年の買収工作で、2000年には157人の地権者のうち残ったのは母、あさ子さん一人。
「くやしいくやしいといいながら畑地では強制収用されると心配した母が“オラここに家建てて住む”と言いだし、大工さんにも断られる中、一大決心をして母と建てたのがこのログハウスです。フェンスをはさんで向こうは命を命とも思わない原発。ことらは母が命がけで残した場所です」と話されました。
この日の講演には、厚子さんの娘さんも参加され、大変な闘いをされているのに、おおらかで明るく、楽天的な厚子さんとその母をささえる娘さんとの強い絆が伝わってきました。原発ゼロをめざすために『あさこはうす』を全国からはげまし、支援する活動を広げたいと思いました。 とし子